真田紐を生産する坂本織物(倉敷市児島)は、リサイクルコットンを素材に使用した真田紐を開発しました。真田紐の原料となる糸は綿から作られますが、紡績の過程で綿の10%がこぼれ落ちます。それは“落ち綿”と呼ばれ、そのほとんどが廃棄されてきたとか。そんな落ち綿を集めて作った糸を、坂本織物は真田紐作りに使用、すると真田紐本来の丈夫さに加えて、柔らかみも併せ持った『リサイクルコットンの真田紐』が誕生しました。古くから武具や茶道具の箱を固定したりするのに使われてきた真田紐ですが、坂本織物では少しずつ進化させながら次世代につないでいきます。