ちちぶの会

三豊市のボランティア団体 ちちぶの会は、地元の仁尾町の海岸 の清掃活動をしています。父母ヶ浜といえば「南米ボリビアのウユニ塩湖のような絶景写真が撮れる!」と全国的に知られるインスタ映えスポット。ちちぶの会では1996年から「ふるさとの浜は自分たちで守ろう」と毎月第1日曜の早朝に活動しています。
この日は夜明け前から集まるメンバーもいて、海岸のごみを拾い集めました。約1㎞のロングビーチに沿って延々と並ぶペットボトルや缶・ビンなどの漂着ごみ… 絶景スポットのイメージからは程遠い光景に取材スタッフも驚きを隠せませんでした。この日は台風10号から半月後にあたり、ちちぶの会によりますと海に漂流していたごみが満ち潮で運ばれてきたということです。
「父母ヶ浜が有名になる前後でごみの量は変わっていない。浜辺の利用者のマナーは良くポイ捨ては少ない。それより台風後や大潮の日に多い。海に漂うごみがいかに多いか…」
と鴨田隆司会長(79)。
設立当初7人だった ちちぶの会は23年がたち約70人にまで増えた一方、中心メンバーの年齢は80歳前後となっています。
「この活動を次の世代に引き継ぐことが、我々のこれからの仕事」
「自然を守ることがいかに大切か、体験してくれたらありがたい」
と話す ちちぶの会の皆さん。この美しい故郷の風景がいつまでも残ることを願っています。