高松市のボランティア団体 海守さぬき会は、子どもたちに“自分たちの海は自分たちで守る”という意識を持ってもらおうと、10年前から香川県内各地の漁業協同組合と協力し、地元の子供たちが海ごみについて学ぶ機会を設けています。
この日は高松市立香東中学校の生徒たち約40人が参加し、船で男木島へ出発!底引き網漁にかかる海底ごみを見学し、砂浜でごみ拾いをしました。また、海岸から採取した砂を食塩水に入れてかき混ぜる実験では、小さなプラスチックが浮かんでくる様子を観察。この5ミリ以下の小さなプラスチックごみは “マイクロプラスチック”と呼ばれ、食物連鎖を通じて人間にも悪影響が及ぶ危険性があるとして国際的に大きな問題となっています。生徒たちは「魚がプランクトンと間違えてマイクロプラスチックを食べ、その魚を僕たちが食べている…どうなってしまうのだろう」「こんなに小さなごみ、どうやって無くしていけるのか」と話していました。
海守さぬき会の中條愼也会長は「海ごみをこれ以上増やすことなく、今あるごみを回収するには、若い子どもたちの柔軟な発想が必要だ」と語り、子どもたちへの期待を膨らませていました。